2017年11月4日土曜日

ほんまでっか?ハイデッガー!【…が戦後に語った「民族」ってなんかちょっとアレだ編】

「なんでよりにもよってナチなのか?」というのは、戦後ハイデガーに取り憑かれた人たちが揃って抱えた疑問だった。
「ナチを賛美した」というところから遡っても、どうしてそれが「存在」に繋がるのか、よくわからなかった。
 ナチとの関連として、ハイデガーが『存在と時間』の最後の最後にちょっとだけ「民族」について触れたことについても、その「民族」という単語の存在が指摘されるばかりで、それが存在論とどのように繋がってくるのかよくわからなかった。
 なので、ハイデガーはずーーーっと「二十世紀最大の哲学者」のままだった。