2013年11月29日金曜日

今さらながらオリンピックはまったく儲からないどころか経済を毀損するというのが常識だということ

 以前本宅の方で書いたエントリーの補足。

 先日、日経にフィナンシャル・タイムズの翻訳記事が載っていた。

[FT]ロンドン五輪の負担は重かった
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV27003_X21C13A1000000/
元記事

The Olympic optimism bias has left Londoners out of pocket 



 なんつーか、ロンドン五輪は英国民一人につき二百ポンド(三万にちょっと足んないくらい)の負担になったそうだ。
「いや、その分儲けもあったはずだ!」といきり立つ人もいるだろうけど、儲けってだいたいごく一部の人に限られるでしょ。知らん間に負担を背負わされ、さっぱり儲かんなかった人も多いんじゃないのかな。今頃になってこんな記事が出るってことは、「あの時はお祭り気分でよくわかんなかったけど、冷静になってみたらなんかおかしいぞ」という人が増えてきたんだと思う。

 だいたい、「オリンピックは儲からない」てのは経済の世界では常識らしくて、また日経のちょっと前の記事なんだけど、

五輪後に景気が悪くなる理由 夏期6大会で例外は一つだけ
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45592940R30C12A8W14001/

 てな感じ。
 じゃあ、招致委員会のメッセージ

>オリンピック・パラリンピックは夢をくれる。
>そして力をくれる。
>経済に力をくれる。
>仕事をつくる。

 て、なに?
 あ、もしかすると、これって「特定ヒミツ」?


オリンピックと商業主義 (集英社新書)

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