2016年1月6日水曜日

初春のめでためでたのめでたさで「アベノミクス」とやらをどうすればいいのか書いてみる

アベノミクスの終焉 (岩波新書)
 安倍政権応援団の読売新聞ですら
>「アベノミクス」による経済再生は足踏み状態にある。
元旦の社説に書いてしまう新年となったわけだけど、日経平均は初っ端からメリメリ下がるわ、サウジとイランはケンツクするわ、北朝鮮は水爆実験するわ、せっかくの初日の出もひっこみそうな勢いだ。



 アベノミクスについては、「まだまだ終らんよ!」ということのようなので、なんでこうなったのか、ちょっと考えてみよう。

 まず、アベノミクスは何のために行われたのか。
 それは、消費税を増税するためだ。
 わりと「日本経済を良くするため」と考えている人が多いので、ボールドをかけて強調してみた。まあ、口先ではそう言ってるけど、なんでそのために「禁じ手」とされていた日銀による国債買取までしたのか、というのは消費税増税が必要だと考えていたからだ。
 とにかく、財務省と自民党と大企業上層部以外の日本人すべてが嫌がる消費税増税というものを、すんなり受け容れさせるにはどうすればいいか。
 インフレを起こせばいい。古くさくて幼稚な考えだけど。
 突っ走るインフレにブレーキをかけるのは、高校の経済の教科書にも載ってる買いオペとかが有名なんだが、増税して流通する貨幣を政府が吸い上げるのも一つの手だ。累進課税なんて、インフレ予防として考えられたくらいだし。
 なので、人為的にインフレを起こせば、それを抑制するために増税しやすくなる。幸い今はデフレだし、わざとインフレにするのは「あり」だとされやすい状況にある。よっしゃ、いったれ。

 ところが、インフレにはならなかった。
 変だなー、高橋是清がやったときは、三〇%くらいのインフレになったのになー、とか言いながら「ま、そのうちなるだろうから消費税増税ゴーしちゃえ」としたのが現在の状況なのだ。
 で、三年経ってもまだ「デフレから脱却できてない」という状況なんだけど、次の消費税増税が控えている。
 さーどーする。

 てかさ、アベノミクスって、調子いいかけ声だけで、なーんもしてないんだよね。
 「異次元」緩和とか「サプライズ」緩和とか、ぜーんぜん異次元でもサプライズでもなかったし。ノーベル賞のクルーグマンも「クロダは臆病だ」と言ってたりするが、まあなんというか、アベノミクスってのはやる「フリ」だけしてなんもしてないんだよね。「第三の矢がしょぼすぎる」てのは、エコノミストもウォールストリート・ジャーナルもワシントンポストも言ってることだけど、しょぼいとか以前にやる気がないんだからしょうがない。

 そんなわけで、エア経済政策のアベノミクスをなんとかするには、ちゃんと現実的な政策をやったほうがいいってことやね。
 とりあえず、総理とっかえるのが一番なんだけど、やんないだろーなー。


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