観光客としてあまり優秀とはいえない人間の観光旅行再び

　また今年も伊豆大島に出かけた。
　もちろんセスナである。
　あの墜落事故でびびるようなわが一族ではない。



　とはいえ、あいにくの雨であった。しかも土砂降り。
 　やや高度を上げて飛ぶ飛行機の窓から、雲間に下界が見えては隠れた。
　

 　島に着いても雨はやまず、いっそう強く地をたたいた。
　
　で、海水浴は取りやめで、とりあえず雨の中をドライブした。
　たまたまパトロール中なのか、えんえんとミニパトが後からついてきた。

   途中、貝の博物館というのを見つけて入った。

美しい貝殻がたくさんあって、なかなか面白かったのだが、それよりもそこに隣接されていたボーリング場がよかった。
　表に看板などなかったので、島民用なのかもしれない。勤労福祉会館のなかに、4レーンだけしつらえてあった。
　で、2ゲームやったその成績なのだが……　

ゲーム中の写真は撮らなかったので、
代わりにこれで。（再使用許可画像）

    1ゲーム目、妻がいきなり6連続ガーターをかましてくれた。
　Gのならぶ成績表のディスプレイを見て、思わず「K-POPかよ」とつぶやいた。少女時代というグループが、数年前「じーじーじー」とアブラゼミのように歌っていたのを思い出したのだ。
　しかし、2ゲーム目の初っぱなにいきなりストライクをとった。そして、5投目にもまたストライク。でもそれ以外はガタガタで、スコアは100にもとどかない。（1ゲーム目は50ちょっと）

なんかうまそうなタカラガイ

    私は昔と変わらず、地道にスペアをとり、ストライクは1回だけで100を越えてはいたのだが……なんかあまり勝った気がしない。
　なんだろう、「ボウリング占い」とかあったら、二人の人生についてあれこれと指摘してもらえそうだ。
　ちなみに、娘は全般にやる気が見られず、妻とどっこいの成績だった。

    雨は上がってきたが、風は強く、波頭が白い。

   なので、去年入らなかった動物園に向った。
　ここでワオキツネザルに会社業務のコツについて教わったり、

     クジャク（雌）に面接試験を受けたり、

     クジャク（雄）の最終面接で圧迫されたり、

     カピバラ社長に「つまらんやつらじゃ」とダメ出されたり、

     ピエールなヒゲの生えた鳥に「これにこりずにな」とさとされたり、　

     ゾウガメに立ち去られたり、

     レッサーパンダに無視されたり、

なでてるのは娘

     ロバになぐさめられたりしたのだった。

代わりに椿の品種「ナンシー・レーガン」
なんでレーガンの奥さんの名前が？

     妻の知り合いの知り合いのゲストハウスに一泊して、次の日は椿の実の油絞り実体験である。
　私は申し込んでおらず、撮影係に徹するつもりだったが、体験しない人は入室不可とのことで、一人文庫本を読んで別室で待った。

西荻窪キネマ銀光座 (角川文庫)

   今回の旅で買った本はこれ。
　旅先では、ふだんなら手に取らない本を買う。
　角田光代の映画についての文章に、三好銀という人のマンガがついている。
　読んでみて思うのは、角田光代とは映画の趣味が合わないな、ということ。同じ映画を観て、その映画を二人とも高く評価していても、見ている部分が違う感じ。
　しかし、本当にこんな映画館が西荻窪にあったらいいのに、とも思う。

自分の足

    そのあと、ぶらぶら温泉に入ったりして終了。

    無事帰還した。

    家に着いたら、留守番していたネコがすごく不機嫌になっていた。

お　し　ま　い