2014年2月10日月曜日

雪だるまは公園で出来そこなうばかり

 一昨日、列島を砂糖菓子にでもするかのように、雪がたっぷりと振りかけられた。
 都知事選の投票に行く途中、二つほど公園の脇を通るのだが、その二つともに失敗した雪だるまが転がっていた。
 思い出してみるに、幼い頃から雪だるまというものをきちんと作れたことがない。
 たいていは雪が少なすぎて、泥ダルマになってしまう。泥だらけでなくても、葉っぱや小枝が混じっている。なんとか作ってもどこか形がいびつで、顔がのっぺらぼうのままだ。 手は感覚を失うほどかじかんで、手袋をはずすと真っ赤になっている。ぐっしょりになった手袋をぶらさげて家に帰り、何にも言わずにこたつにもぐりこむ。次の日、雪だるまはすっかりとけていて、それを見てなぜかほっとする。まあ、そんなことの繰り返し。虚しさに関してだけなら、シジフォスの苦役とどっこいだ。
 そんなわけで雪だるまというものをすっかり作らなくなってしまったのだが、世の中には才能のある人がいて、日本中で数々の傑作が作られたようだ。
http://matome.naver.jp/odai/2133050044501688101
 素直に大したものだと思う。
 大仏の頭なんか、感動すらおぼえる。
 投票所へ行く途中で通りがかった公園にこんなオブジェがあったら、甲子園優勝校と一回戦で当たった弱小チームみたいな足取りも、少しは軽くなったことだろうに。選挙の結果は、思った通りできそこないの雪だるまのようだった。わかっていたこととは言え、やはりしんどい。まだまだ苦役は続く。
  雪だるまを上手く作るには、きっと何かコツがあるのだろう。 それはほんのちょっとしたことなのかもしれないが、多くの人はそのちょっとしたことが上手く出来なかったりするわけだ。

 アイヌの伝説によれば、雪の一片ひとひらはみな兄弟で、大地へと競争しながら駆け降りてくるのだという。
 それはこの大地にまだ希望があることの証しなのだそうだ。
雪が降り積もる福島第一


アイヌ民譚集―えぞおばけ列伝・付 (岩波文庫 赤 81-1)

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